■プロバスクラブの発祥


Professional(専門職業人)のProとBusiness Person(事業家)のBusの文字を合成してできた「PROBUS」(プロバス)ですが、PROBUSにはラテン語で、忠誠、誠実、信頼の意味があります。

第3の人生をむかえたプロビアンは

(1)豊かな人生経験を生かし地域社会に貢献する

(2)活力ある高齢者社会を創造する

(3)会員同士の交流と意欲の向上をはかる

(4)非政治的、非宗教的、非営利的であることとする

の理念を基に活動しています。

 

 

■プロバスクラブの発祥


 発祥は、48年前の1966年に英国イングランドのケイターハム・ロータリークラブがスポンサーとなって創ったと伝えられています。

 「プロバスクラブ」はロータリークラブをリタイアもしくはセミ・リタイアした方々のために、親睦と相互交流の目的で創立したクラブです。従ってプロバスクラブは、事実上、各地のロータリークラブがスポンサーとなって創立しています。いったん創立した後は、各プロバスクラブが独立自主(autonomy)での運営を基本としています。しかし、多くはロータリークラブがスポンサーであるため、システムや活動に類似のものが多々あります。例えば「ロータリアン」に倣い、全員を「プロビアン」と称しています。

 

  会員の構成は、プロバスの名前の通り、プロの「専門職にあった人々」やビジネスマンで「管理職」であった方々が中心になっております。

 

  現在(2013年)、全世界のプロビアン総数は35万人程度、豪州・ニュージランドが合わせて19万人で最も多く、次いで英本国が10万人、カナダが約2万2千人、米国は少なく、知り得る範囲では10数クラブです。4000クラブ以上と推定されています。日本では103クラブが活動しており、約2千7百人のメンバーがいます。

 

  世界のプロバスクラブのホーム・ページはWorld Probus ( http://www.probus.org/ )で、全世界22カ国のプロバスクラブ本部と連絡できることになっており、現在、カナダを中心とする北米大陸を統括するウェブマスターはBrian Kirkwood氏で連絡先は probus@probus.org、イギリス本国ならびにそれ以外の各地域を統括しているのはShirly Roberts氏で連絡先はstrebors2@gmail.comです。

 

 

■全日本プロバス協議会の歩み


  ・ 日本では兵庫県の「上郡・清流会」が1988年1月に創設されたのが始まりで、80クラブを超える段階で大阪プロバスクラブの中村健氏等の発案で2004年5月に全日本プロバス協議会が発足いたしました。中村健氏はイギリスでプロバスの事を学ばれ、その思いが今日の全日本の規範となっております。

 

・ 初代会長に中村健氏、幹事長に副会長兼務で吉川哲朗氏、2代会長に金森正夫氏、幹事長に吉川哲朗氏が就任し今日の基盤を作りました。2012年11月第5回総会で、プロバスクラブ数103、2千7百人余の会員(プロビアン)を擁する大きな組織になったことが報告されました。この席で第3代会長に加藤武氏、幹事長に森山功氏が就任。これまでの関西中心から関東中心に運営の基盤が移ることになりました。加藤氏死去に伴い立川冨美代氏が会長代行に就任しましたが、2014年11月の第6回総会で中村實氏が第4代会長に就任、2018年11月の第8回総会で中村会長―森山幹事長は退任、代わって古賀靖子第5代会長、松本忠幹事長が就任、全日本協議会の事務局が地方の北九州に移りました。古賀執行部2期目はコロナ禍に伴い開催された暫定総会の郵送投票でスタートしたことは特筆されます。

 

・ そもそも、全日本プロバス協議会は、各クラブの「横の連絡機関」として、設立されました。それは、独立自主の原則を守るためです。全日本プロバス協議会では「横の連絡」を密にするために、クラブ間の相互友好関係の推進や運営。プロバスクラブ設立相談などのサービスを行っております。

 

・ 2022年11月東京八王子プロバスクラブがホストになった総会・大会が成功裡に開催され第6代会長として同クラブの田中信昭氏、一瀬明幹事長が就任いたしました。